マッスルメモリーに忖度しながら40%キーマップを組む
40%キーボードは難しそう/役に立たなそう?
わかりますよ とてもわかりますよ
僕も最初は抵抗がありましたが、今では40%を楽しんでいます エンジニアの仕事でも使っています 自分なりの40%生存戦略をまとめておきます
難しいことはしていないはず 解説を一通り理解してくださると、なるほど理にかなっているかも?と思っていただけるかも
Disclaimer…
- 当たり前ですが、勿論個人の意見です
目安ですが、私のスペック👇に当てはまる人ほど参考になるかもしれません
- ANSI配列_の_記号キー/数字キー含め_すべて_ブラインドタッチ習得済み
- 筆者はmonkeytype:~130 e-typing:腕試し447
- 最適化には手を出していません
- Vimmer
- 変則論理配列に挫折した
- ANSI配列_の_記号キー/数字キー含め_すべて_ブラインドタッチ習得済み
- 30%は扱いません
- 実は多くの人にとってめっちゃ当たり前のことかもしれません…
- もしそうでも、とりあえずこの記事は「自分なりの言語化」を目標とします
キーマップ構成方針
何を組むにしてもこれらの約束を守ることで
- 使えるキーマップをすぐ組める
- どの40%キーボードでも同じように組める この記事はそんな話
1. 普通のレイヤーキー(MO)以外は使いたくない
しょうがないですが レイヤーキーが無いと40%は絶対に使えません MOキーに限って言えば比較的簡単だと思いますのでMOだけ使います
MO(Momentary)レイヤーキーは、 押している間だけレイヤーが切り替わる 一番ふつうのレイヤーキーです MO以外のキー拡張機能(tap holdやcombo)は使いづらいです イライラしてやめました
2. 使う指をUS QWERTYから変えたくない
QWERTY配列における全ての文字と指の共感覚が出来上がってます Pという文字はすごく小指っぽいですよね? CとかIなんかマジでどっからどう見ても中指みたいな文字ですよね?
はい アルファベットだけならいいんですけど 数字や記号まで位置と指の感覚を身に着けちゃったんですよ
なので できる限りブラインドタッチの感覚を崩さないようにキーマップ組みます マッスルメモリーを裏切らないように組みます タイトルの意味はそういうことです
それを踏まえたキーマップ構成方法
方針を踏まえてキーマップを組みます 想定しているレイアウトはCorneとかMinivanとかPlanckのことだと思ってください それ以外の40%キーボードもほとんどがそいつらの派生だと考えることができます
ベースレイヤー - Alpha, Mod, Space
アルファベットと、端っこのモディファイアと、スぺースを入れます
CapsのところがControlなのはHHKBに影響を受けています
とくにMacの場合はControlとWin(=Command)の確保場所が大変ですのでこれがおすすめ
あと、右か左のSpaceは別のキーでいいのでは?と思ったなら それは今のところは考えません できるだけ指と機能がもともとと同じになるようにしたい 筆者は両指つかいます なんてめんどい癖なんだ あーあ
ベースレイヤー - レイヤーキー
必要なレイヤーキーは基本的にMOが2つ
MO(1): Spaceの横
ここ以外ありえません 左手側が定番です Planckにおけるいわゆる”Lower”
MO(2): Spaceの逆側の横
MO(1)に対して逆サイドが定番です
Planckにおけるいわゆる”Raise”
とりあえず、 MO2つを確保しました
Layer1&2への割り当て
ここからLayer1&2への割り当てを行います 目標は「通常の60%配列にあって、現状のベースレイヤーにはないキー」です これらは高確率でマッスルメモリー、ないし視覚的記憶に頼っている それらを配置する 今回のキモです
Esc と 数字
今回の方針からすれば、
もはやここ以外にあったら不自然です
すでにthinking_faceになりかけている方へ
この時点で別解はたくさんあります
現に僕も数字はこうしてないのでね
この記事で紹介したいのはフレームワークです
右にある記号のやつ
これらがまだ割り当てされていません
- 1行目 … - と =
- 2行目 … [ と ] と \
- 3行目 … ”
- (4行目はすべてベースレイヤーにあります)
今回の方針に従うには 3行分の記号をCorneの2行目までにまとめ切る
ちょっと難しそうですが、2つあるMOをしっかり活用します
まず-と”が小指に割り当てられますね
また、Layer2をつかって=, [, ]も割り当てました レイヤーキーを押さなければならない事を除けば感覚的には近いです …… バックスラッシュが余っています それなら、ちょっとLayer1に戻ってこうだね
クォーテーションが内側に移動しましたけど、まだ小指です 右側の記号を収められたようですね~
他のキーのマッピング(一例として)
他に入れるべきキーがあるかと思われますが、 実はここまででマッスルメモリーに100%頼っているキーは大体完了しています あとは
- Fキー
- バッククォート
- 矢印
- Delete
あたりが必要でしょうから、ここはもう一気に載せてみることにします (一例になります)
矢印とDeleteは特にオレオレレイアウト感がでちゃってますが さすがにマッスルメモリーもくそもないからねここまでくると あとは各々欲しいキーを置きましょう。
完成です
ということで、 この文章はCorneを使って 実際に示したキーマップをVIAで組んでスクショしながら書きましたよ
自分の今のキーマップとはちょこちょこ違います 読みながら、なんやソレ!ワイならこうする! 全然かまいません
今回はあくまで組み方 自分なりのフレームワークの紹介です これをベースにガンガン最適化しましょう
最適化のアイデアはまた書こうかなと思います
注意点
注意点(=この戦略と相性が悪いモデル)
- 2行目が12キーでなく11キーしかないモデル
- 例 CHOPPER, Equinox
- 工夫と妥協次第
- スペースキーが長すぎるモデル
- レイヤーキーが遠くなりすぎ、SpaceのTapHoldを検討する必要がある。
- 対処法の一つ: 親指でなく小指のレイヤーキーを設ける
🙇ありがとうございました🙇